先にご紹介の、萩原シェフの繊細なお料理と素晴らしいワインを堪能致しました、よだれ人Tomochan夫婦。 場所を移動いたしまして、ル・セリエ オーナーご夫妻の隠れ家、別室にて、
ディナーでご一緒させて頂いた、
オーナーご夫妻、
GTOさん、
そして、急遽駆けつけて下さいました同じく大分在住の滝川クリスタル映像さんご夫婦、
よだれ人、Tomochan夫婦の
計 7名 で、
大分夜の部 第二部のはじまりはじまり~
この度の大分訪問テーマは、「ワイン漬け♪~」 良い響きじゃありませんか!
ディナーの「野み残し」のワインたち+
1995年 Lafite Rothschild、
1983年 Palmer
それに、オーナーご主人が更に予定外のアルマン ルソーのジュヴレ・シャンベルタン・クロ・デ・リュショット を追加くださり
2002年 アルマン ルソー クロ サン ジャック プリミエ クリュ
2002年 アルマン ルソー ジュヴレ・シャンベルタン・クロ・デ・リュショット
2002年 アルマン ルソー シャンベルタン
とホリゾンタル テースティングをさせて頂くことが出来ました!
ルソーのワインに共通するあの独特の華やかなベリー香~
オーナーの奥様のお言葉で、「ルソーの香り~」
クロ サンジャック 一本飲めるだけでもゴージャスなのに、お歴々を同時に3本並べて飲めるというこの幸せな機会に恵まれて、心は躍り続けておりました。
おつまみには、オーナーご主人が自ら新鮮で甘味のあるイカのお刺身を作って下さいまして、これをオーナーご夫妻ご愛用の銀座は、「久兵衛」のお醤油2種で、楽しませて頂きました。
クリスタル映像さんご夫婦作のお料理も加わってのワイン三昧・・・
大きなお城、それもイギリスのお城を思わせる ラフィットの重厚さ、素晴らしい樽感、パレットをしっかりと埋めてくれる凝縮感、苗字は同じでもムートンとは明らかに違う、ザ・ボルドー!このワインの中には、他の追随を許さないはっきりとした、重みの中の静けさ~、人間で例えれば、王子がやっと成人したことを告げる熟成度。同じボルドーでも明らかに、他のものとは違うあのドライなフィネスがあるような気が致しました。 ラフィットと言えば、フランス貴族ではなくイギリス貴族のジェントルマンを思い浮かべてしまうのは邪道でしょうか。
これに対して、ルソーのワインたち~
心を躍らせてくだるような華やかなワイン。
クロ サンジャックを初めて今回口にした時の心が思わず開いてくれる感触~
魚料理との相性もワインの湿ったミネラル感とマッチング。そして、更にに引き続き飲んだクロ デ ルショット、それにシャンベルタンという大御所の持つ、このルソーの独特のベリー香は、一度口にすると生涯忘れることのできない香り。そして味~ あのエキゾティックささえ感じさせてくれたLa Tacheを80年代半ば頃に飲んだ感動が、大分で再び戻って来ました。
クロ デ ルショットのみを飲んでいると、もうこれ以上のルソーのワインは存在しないのではと思わせるほどの確かなルソーのルソーたる感触がありましたが、この直ぐ後にシャンベルタンを口にしますと、グラスの中には確固たる「違い」があるではありませんか! この一線を引く「違い」を知り得ただけでも今回の大分訪問は有意義なものだと言えるでしょう。 オーナーご主人がご紹介・ご提供くださったルソーのワインたちを前に、よだれ人夫婦は、心を躍らせしばしボルドーへは手が出ない状態でございました。
これらのワインは、イギリスの館でもお城でもなく、明らかにフランスのお城のイメージ。 ベルサイユ宮殿の鏡の間にて、宮廷の踊り・・・そして開けるワインはルソー。 心は踊り、出てくる唄はシャンソンではなく、ブルゴーニュの唄。 シャンベルタンの持つあの華やかな「重厚感」には文字通り圧倒されてしまいました。
このルソー独特の香り・味を決めているベリー香は、描写しにくいのですが、よだれ人Tomochanの言葉で書くならば、
複雑なベリーたちに、山桃の酸味をとったような感触、、、う~んまだまだ言い尽くせない。これらのベリー香を本当に綺麗にまとめてくれる上質の樽加減は、絶妙です。 ここからここまでが「樽」です! などというワインが多々ある中、100%新樽という(クロ サンジャックは50%だそうです)Grand Cru軍団の中でも、ここまで上手くまとまっているのは、2002年というヴィンテージの成せる技なのか、それともルソーの成せる技なのか~ 凡人には判らない。
新樽を使ってはっきりとしたエッジを狙うタイプとは全く違う。
クロ デ ルショット や シャンベルタン(特にシャンベルタン)にみるボディーの厚みはを支えるには、しっかりとした「壁」が必要だと思うのですが、この壁から際限なく広がる「ふくらみ」との境界線は、あるのですが、言い方を替えれば、「ない」ような感触がありました。無限に膨らむ素晴らしいふくよかなボディーを支える樽なのでしょうが、それをしっかりと受け止めていながら膨らませてあげるだけのエレガントさを持ち合わせているワイン~
もう唖然としていた、よだれ人、Tomochan夫婦でございました。
この夜、同じように圧倒されてしまったのが、2001年の ドメーヌ ド シュヴァリエ ブランでございました。
偉大な白ワインと言えば、ブルゴーニュでしょうが、ボルドー中でも、パヴィヨン ブランや、良い年のスミス オーラフィット ブランは好きな白です。 これらの「ボルドー」の白ワインは、明らかにボルドーの赤とは違う、ある種の華やかさを持ち合わせているような気がいたします。 その中でもこの2001年の Domaine de Chevalier Blancのパッ~と広がるエレガントな花梨の広がり~ビスケットやココナッツの香り(愛妻評)、熟成した黄色いプラムの香り、、、とても複雑です。 そして重厚さの中にある綺麗な酸!そして蝋感~ なんという素晴らしいワインがあったものでしょうか。イグレックや、パヴィヨン ブランとはまた明らかに違うボルドーの白の華やかさ~ この出会いにも感謝でした。
順序は逆になってしまいましたが、
当夜のスターターとして、まず花を飾ってくれたのが、このクリスタル ロゼ 1999年でございます。
まずは、この色をご覧下さい。
シャンパンと言えば泡ですが、Sparkなどしない気品のある泡です。それがずっと最後まで絶えることなく続きます。それからグラスをしたたる雫の蝋感~ ロゼと言えばバラの香り・・・と直ぐに書きたくなるのですが、そんな次元のものではなく、この究極の「色、香り、泡、ボディー」のバランス!格調高いロゼに泡を足してあるなんていうことは決して想像しないで頂きたい。 優雅なフローラルな香り、エレガントなフルーツ、蝋感、質感~そして、素晴らしい飲み越しのフィニッシュ。ここに同じクリスタルでもロゼ! たる価値があるのでしょう!!
一口目、「美味しい!」
二口目、「この素晴らしい蝋感!」
三口目、「絶妙のバランス!」
ボディーは、ナッツの香り、ミルク、洋梨、アップル、ビスケット、・・・などという「普通」のシャンパンに嗅ぎ取れるようなものではなく、ノーズをグラスに近づけた時からそこには、究極のバランスが示す融合性が感じられました。 これも至福の瞬間・・・
更には、前回のブログでご紹介致しましたが、
1983年 パルメ
マルゴー村名ワインの中でも、メルロー種の比率が高く、中でもこの83年の当初からの口の中での広がり~は、素晴らしく、80年代から90年代初めにかけて若飲みをしていたものです。当初のイメージでは、78年や85年などのピション ラランドの骨格にエレガンス、それに綺麗に広がる樽のトロ~っとした感触があったものでしたが、去年飲んだ2本と比べても今回のパルメは、骨格を感じさせてはくれるものの、以前からの「広がり」もなく少々残念な出来のワインでございました。 他のワインたちに少々押され気味だったのかもしれません。
お馴染みのデュケムは1983年ですが、 この凝縮感は他の追随を許さず~ 一つの葡萄の房どころか、一粒の葡萄にかけられる手間隙は想像を絶するほどだとか。
以前に飲んだこのワインは、キャラメル、アプリコット、花梨、ピーチ、ナッツ、杉の湿った感じ、、、、、と香りだけでもまるで絵画を見るごとくに数え上げることが出来たワインでしたが、このボトルからは、堂々とした風格はあるものの「眠り姫」状態~ 期待したボトリティス感と複雑さはあまり感じられないものでございました。 それでもデュケムはデュケム。フォアグラとの相性は他のソーテルヌ、バルサック、トカイ、ゲヴュルツトラミナーの追随を許しません。
こちらのワインも忘れてはいけませんね。
この1990年を境に飛躍的な名声を我が物にし続けているソシアンド マレ~
ヨーロッパグランドジュリーが当時、1位を与えてしまったその瞬間から、お値段の方もうなぎ昇り状態。 若のみしても綺麗な新樽とカシスを惜しみなく楽しませてくれるこのソシアンド マレの熟成した状態は、ボルドーの醍醐味をそのまま感じ取らせてくれます。綺麗にまとまったワインでした。
このヴィンテージが、下賎な話ですが、、、今の日本円で2500円程で買えた時代があったのです。
よだれ人、Tomochanももうあと1日早く動いていれば、このお値段でケースごと購入できた筈~
1位受賞の報告と共に、翌日からは買い手が殺到して(主に業者だったと思われますが)時既に遅しの状態でございました。
良いワインであることに変わりなし~ こうして大分にて抜栓されたワインも本望だったことでしょう!
さてさて、一体一晩で何本飲んだのやら・・・ 美酒が身体に入ると違う酔い方をどうもするらしいことが良く判りました、そんな大分の夜、第二部の素敵な夜でございました。ワイン好きの素敵なメンバーが勢ぞろいした大分の夜~ 心身ともに「ワイン漬け」
この余韻は驚くなかれ、更に翌日にも引き継がれることになっているとは誰が想像出来たでしょうか?!
乞う、ご期待!
ヴィヴァ、大分!
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